投稿日:2009-08-29 Sat

先日リメイクを依頼された金具付き箪笥。明治期のものであろうか。杉と桐で製作されているようだ。
金具を生かして本体の製作を依頼いただいたものである。


鍵座の鍵の差込部分が蝶の形をしてスライドするようになっている。
また、月を形取った飾り金具も付いていて、意匠の素晴らしさと遊び心がある。

箪笥は古来庶民の生活の道具であり、美術品ではない。
それでも草莽の中にもこの様な箪笥がきっと沢山存在していたのだろう。
残念ながら戦中戦後、この様な箪笥の多くは戦災で焼けてしまったり、進駐軍の手で海外の流出してしまったりしたと聞く。箪笥の本体はともかく、金具は今日では再生産は事実上不可能だ。何故なら金具を作れる職人がいない。
それでも、こんな箪笥にめぐりあえることが出来るのは私のとって無上の喜びである。
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投稿日:2009-08-24 Mon
一昨日の土曜日、夏の打ち上げで桐屋田中スタッフ一同17名、割烹料理にて一献。百貨店の家具バーゲンが続き、盆休みも返上のハードスケジュールの中やっと一段落。
皆で美味しい料理とお酒で大いに盛り上がる。
そして厳しい時世にもかかわらず、桐タンスをご購入くださる多くのお客様に感謝!
投稿日:2009-08-22 Sat

今年の夏もあと僅かとなり、弊社ショールームも秋の体制へ模様替え。
この時期百貨店の家具バーゲンも一巡し、ショールームの品揃えが最も充実する季節となる。
桐に関する限り、内容・展示数ともに日本一のショールームを自負している。
ちなみに
今夏1番人気だったのは下記の様な洋間におけるモダンタイプのチェストだった。

やはり時代の移り変わりを感じざるを得ない。
また、高級和タンスでは弊社の代表作の総盆タイプのものが売れ筋。

これらを含め今、充実した品揃えでお迎え出来ます。
是非ご来店お待ちしてます。
詳細はこちら・・・新着情報へ
投稿日:2009-08-16 Sun

両国の本社裏手の岩の割れ目から何やら植物が生えてきた。
なんという根性だろうか。

植物の名前はあまり詳しくないが、咲いた花を見ると百合の様に見える。

ミツバチらしき昆虫も花に引かれてやってきた。

そばにある蘇った桐の木(過去ブログ参照)は早くも3mは超えている。
東京両国にて・・・
投稿日:2009-08-11 Tue
この夏は天候不順に加え、今朝もまた地震。景気回復に水をさす様な毎日がつづく。
明日から会社は盆休みとなるが、明日は産地である新潟へ出張予定。
あまりゆっくりも出来ないが、少しは景況も良くなるように弥彦神社あたりで、
祈って来るとするか・・・
投稿日:2009-08-02 Sun
弊社の桐タンスリフォームは料金定額制を取っている。つまり見積もりをせず「一律いくらでリフォームしますよ」というシステムだ。
ちなみに普通のリフォームは税込¥150,000。(但しネット限定の価格です)
このシステムについてお客様からもお問い合わせが大変多いので何故そうするのか、この場でその趣旨を書いておこうと思う。
普通桐タンス(他の家具もほぼ同様)のリフォームはお見積もり伺いをした上価格を決めて受注するところが大半だ。
ところが弊社は予め決められた価格で行なっており、web上で予め告知しているごく一部の例外を除き、受注の大半は定額となっている。
その趣旨の最大の理由はお客様の立場からみて、価格を透明にして判りやすくしたい為である。
とかくリフォームというとどの分野でも、ぬぐい難い胡散臭さや、不透明感が少なからずあると思う。
その最大の要因は価格がわかりにくいことにあると思う。
実際¥○○○、○○○~と聞いて見積もりしたら遥かに高い金額を請求されたなどいう話はお客様から良く聞く話だ。だからこそ弊社では定額にするのである。
桐タンスリフォームは悪いイメージがつかない様に努力していきたい。
次に見積もりのコスト削減である。
正しい見積もりをするには、実際職人が出向いて見積もりする必要がある。
或いは専任者を設ける必要がある。どちらも大きなコストが掛かる。
そうすればどうしたって価格にその費用を加算せねばならない。
ややもすると、見積もり伺いと称して家の造りや調度品をみて「このくらいならこの客は払える」などという不届きな見積もりも起こらないとは言えなかろう。
もちろんリフォームにあたり細かい打ち合わせも必要だ。そこで弊社では引き取り後作業開始前に工場責任者が電話でお打ち合わせをすることにしている。そして作業合意が出来たら正式受注となり、万が一合意が出来ない場合は無料でお返しすることにしている。
また、色の選定が必要な場合や、リメイクご希望の場合はショールームにお越しいただくこともある。
このほうが、お伺いするよりお客様の御要望を実現し易い。
いずれにせよ、すべてはお客様の立場を考えてのことである。
損することもある。
それでも、より多くのお客様に家の文化財ともいえる「桐タンス」を捨てたりせずに末永くご使用いただきたいと願うが故である。
尚、詳しい内容については・・・・桐屋田中リフォーム専用サイト「Re工房」へ
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